「家庭用脱毛器で本当に永久脱毛できるのかを知りたい」

「家庭で手軽に使えて効果がある脱毛器を知りたい」

「家庭用脱毛器を選ぶときのポイントを知りたい」

最近は家庭用脱毛器の品揃えが豊富になって、手軽に購入できるようになりました。とはいえ、家庭用脱毛器の大半は決して安いとはいえません。

私はサロンを経営していますが、お客様のように「家庭用脱毛器でも、エステサロンやクリニックのような脱毛効果を得られるの？」と、疑問を持つ方も多いです。

そこで私は、「このような悩みをお持ちの方に、家庭用脱毛器を選ぶときのヒントを教えたい」と思い、この記事を書くことにしました。

この記事は、エステティシャン歴20年の根本改善ボディ・フェイシャルサロン「グランディール」オーナーの私、福岡 直子が次の4つについてお伝えします。

• ・意外と知らない？家庭用脱毛器で永久脱毛はできるか？
• ・家庭用脱毛器を選ぶポイント
• ・人気の家庭用脱毛器を徹底比較！ 効果や使い心地などを解説
• ・家庭用脱毛器はエステサロンやクリニックの脱毛と併用できるか？

 

あなたも家庭用脱毛器の購入を検討されるときは、この記事をぜひ参考にしてください。

 

家庭用脱毛器で永久脱毛はできる？

 

家庭用脱毛器を長期間使い続けることで、ムダ毛を弱らせて細くしたり、生えてくる量を少なくさせることができます。面倒なムダ毛処理から解放され、「毛が目立たなくなったから、処理をしなくても肌を見せられるようになった」などの変化を実感できるでしょう。

でも、医療界で定義されている「永久脱毛」の観点でみると、家庭用脱毛器を使って永久脱毛することは極めて難しいです。

医療界での永久脱毛の意味は、「長時間、減耗している状態が持続していること」。FDA（アメリカ食品医薬品局）では、「3回の照射後に半年期間をあけた状態で2/3以上の毛が減っていれば永久脱毛である」と定義されているのです。

家庭用脱毛器は、エステや医療機関で使用する機械よりも出力が抑えられています。そのため、FDAが定義した照射回数と期間では、永久脱毛といわれる分量の毛を減らすことはとても難しいのです。

家庭用脱毛器でムダ毛が全くない完全なツルツル肌になることは難しいですが、長期的に使うことでその状態に近い肌を目指せます。家庭用脱毛器の魅力は、何といっても手軽に脱毛できること。そのため、家庭用脱毛器は女性だけでなく男性や、10代のお子様にも人気の美容家電になっています。

家庭用脱毛器を選ぶポイント

 

いま、ネットや店頭にさまざまな種類が並ぶ家庭用脱毛器。その影響で、「どの商品を買えばいいのかわからない」と悩まれる方が多くいらっしゃいます。私が考える、家庭用脱毛器を選ぶポイントは次の4つです。

 

家庭用脱毛器を選ぶポイント

1. 1. レーザー式 or フラッシュ式
2. 2. 値段
3. 3. 使いやすさ
4. 4. 照射回数

それぞれについて詳しくお伝えします。

 

ポイント1. レーザー式 or フラッシュ式

 

家庭用脱毛器の主な種類は、レーザー式とフラッシュ式の2種類。脱毛の仕組みはもちろん、照射面積や痛みの強さが違います。家庭用脱毛器を選ぶときは、どちらにするのかを最初に決めるといいですよ。

 

レーザー式

 

レーザー式とは、毛のメラニン色素に反応するレーザーを放出して脱毛する方法。レーザーの刺激によって、毛の生えるスピードが遅れたり、毛を弱らせて細く目立たなくする効果があります。

痛みには個人差がありますが、ゴムで弾かれたような痛みがあります。レーザーの照射面積は小さいので、脇や手足の指などのピンポイントの脱毛にオススメです。

 

フラッシュ式

 

フラッシュ式とは、メラニンに反応する波長の光を放出して脱毛する方法。こちらも毛根にダメージを与えて、毛を弱らせていく仕組みです。

痛みはレーザーに比べて弱く、照射範囲は広め。そのため、腕や脚、背中など面積が広い部位の使用に向いています。また、機器によっては、美顔効果のある波長を放出するものもあります。

ポイント2. 値段

 

家庭用脱毛器の相場は5～7万円。決して安いとはいえない値段です。そのため、値段は商品を決めるうえで大事なポイントとなります。

だからといって、安すぎるものを購入するのは注意が必要です。なぜなら、このような商品は照射回数が少なかったり、出力が低い可能性もあるからです。

反対に、高すぎるものも注意が必要。自分にとって必要ではない機能が付いているなどの場合もあります。

そして、家庭用脱毛器の値段で重要なのは本体価格だけではありません。脱毛器によっては、設定された照射回数を超えると「カートリッジ交換」または「本体ごと買い替え」が必要になります。

カートリッジ交換の場合は、本体購入よりも交換費用は安いです。一方、衛生面を考えて本体ごとを買い替えたいと希望する方もいらっしゃいます。

お値段を考えるときは「本体価格」「交換方法」「交換頻度」も確認しましょう。

 

ポイント3. 使いやすさ

 

家庭用脱毛器は長く愛用したいからこそ、「使いやすさ」にもこだわりたいですよね。脱毛器の本体が大きくて重いものだと、手が疲れて脱毛するのが面倒になってしまうかも。

購入前に、商品のホームページでサイズや重さを必ず確認しておきましょう。

そして検討するときに、ぜひ見ていただきたいのが、商品の実演動画。実際に使っている様子を見て、「持ちやすい大きさか」「どの部位も照射しやすい設計になっているか」を確認し、自分が使う場面を想像してみてください。

 

ポイント4. 照射回数

 

フラッシュ式の家庭用脱毛器のほとんどには、照射回数が設定されています。もちろん照射回数が多いほど、1つのカートリッジまたは本体を長く使えるのでお得です。

ちなみに全身脱毛1回の照射回数は、機種にもよりますが、約300回。フラッシュ式の脱毛器の照射回数は30万～300万回なので、約100～1,000回の全身脱毛が可能です。

お客様の中には、照射回数が多い商品を購入して、家族と併用する方もいらっしゃいます。

家庭用脱毛器を徹底比較！ 効果や使い心地などを解説

 

先ほど商品を選ぶときのポイントについてお伝えしました。これらを踏まえて、次の人気家庭用脱毛器8つの効果や使い心地について、詳しく説明します。

 

その1. ドクターエルミスゼロ

 

ドクターエルミスゼロは、エステサロン業界で有名なパルティールが販売しているフラッシュ式脱毛器です。

カートリッジには、ボディ用とフェイス用の2種類があり、フェイス用には美顔モードが搭載されています。選べるモードは、出力を5段階に調整するモードと、肌の色に合わせて出力を機器が調整する自動モードの2種類。

また、機器をずらすだけで光が照射される連続照射モードも搭載されています。

本体は約250gと家庭用脱毛器の中では最軽量クラスなだけでなく、最大照射回数は120万回とコスパの良い商品です。個人差はありますが、4回で脱毛効果を実感する方もいらっしゃいます。価格は税別49,800円。

ドクターエルミスゼロについて詳しくお知りになりたい方はこちらへ。

 

その2. シルクエキスパートPro5

 

シルクエキスパートPro5は、電動ひげ剃りなどでおなじみのブラウンが開発したフラッシュ式の家庭用脱毛器です。

最大照射回数は40万回と少なめ。そしてカートリッジがないので本体ごと買い替える必要があります。

出力レベルは10段階に分かれているので、肌色や部位によって変えられます。価格はオープン価格。

 

その3. KE-NON（ケノン）

 

ケノンは、男性にも人気があるフラッシュ式の家庭用脱毛器の1つ。最大照射回数が300万回と多いことから、家族やカップルで使う方も。

カートリッジは本体に付属されるスーパープレミアムの他にも5種類あり、それらは個別に購入することも可能です。価格は税込69,800円。

 

その4. パナソニック光エステ ES-WP82

 

パナソニックの光エステの最大照射回数は約30万回と少なめ。しかし、付属のカートリッジが「ボディ用」「フェイス用」「ビキニ用」の3種類あることを魅力に感じる方もいらっしゃいます。

「光エステ」の名前のように、フェイス用とビキニ用には美肌効果も期待できます。価格はオープン価格。

 

その5. BoSidin

 

BoSidinは人間工学に基づいて、持ちやすいノズルと照射口を180度回転できる設計になったフラッシュ式の脱毛器です。脇やVIOなど、6つの部位に合わせてモードを選んで照射します。

最大照射回数は50万回。また、ほとんどのフラッシュ式の脱毛器が、IPL波（黒い色素に反応する波長）による脱毛なのに対して、BoSidinは最新のOPT（高速連射方式）技術を搭載。

肌へのダメージが少なく毛根に幅広い方向から光を照射できます。価格は税込33,180円。

 

その6. LOVE DOCK D-1126

 

LOVE DOCKはフラッシュ式の脱毛器で、最大照射回数は35万回。照射と同時に肌を冷却する機能があるので、フラッシュ脱毛の痛みが心配な方にオススメの機器です。

出力レベルは5段階で、肌色に合わせて出力レベルを合わせる自動調整機能も搭載。価格はオープン価格。

 

その7. スムーズスキン pure

 

スムーズスキン pureは、業界内でトップクラスの照射出力を持つフラッシュ式の脱毛器。最大照射回数は100万回。カートリッジがなく、女性でも持ちやすいデザインなのが人気です。

肌色に合わせて10段階のレベルを調整できるので、男性のひげから女性の顔の産毛にも対応しています。価格は税込46,200円。

 

その8. トリア パーソナルレーザー脱毛器 4X

 

トリアのパーソナルレーザー脱毛器 4Xは、レーザー式の脱毛器。家庭用のため、クリニックで使われる脱毛器に比べて出力は落ちますが、フラッシュ式よりも効果は出やすいです。

痛みがあり、照射面積はフラッシュ式に比べて小さめ。ヒゲや手の甲など、ピンポイントで脱毛したい方にオススメの脱毛器です。価格は税込で40,530円。

※価格は消費税10％の適用後の価格です。また、各商品の価格は変動する可能性があります。

 

エステや美容医療家庭用脱毛器の併用で効果は出やすい？

 

ほとんどの方が家庭用脱毛器に求めるものは、やはり即効性。そこで多くの方が抱く疑問が、「エステサロンやクリニックの脱毛をしながら、家庭用脱毛器を同時に使ってもいいのか？」ということではないでしょうか。

私が考える答えは、「家庭用脱毛器とお店での脱毛は併用できる」です。

なぜなら、家庭用脱毛器の機器によっては、２〜3日の間隔で使えるものもあるからです。

たとえばお店でフラッシュ脱毛をした後に、もう一度家庭用脱毛器を使うとしましょう。すると、毛根へのダメージは増えていきますよね？併用によって毛根を確実に弱らせることができます。

そして、万が一お店で照射ムラがあったとしても、併用することでそれを防げるのです。

また、「脇や脚など確実に脱毛したい部位はお店、顔などの多少の産毛が残っていてもOKな部分は家庭用脱毛器」など、脱毛したい部位や脱毛の優先度に応じて併用するのもアリです。

ただし、注意しないといけないのが、肌のケアを念入りに行うこと。併用なので肌へのダメージは単体の使用よりも多いです。日焼け止めや保湿クリームを塗って、肌を紫外線や乾燥などから守るようにしましょう。

 

【コラム】年頃の子どもにも家庭用脱毛器を使っても大丈夫？

 

「私は小さいときからムダ毛に悩んでいたから、娘にも同じ思いをさせたくないわ…」

私のお客様の中には、この方のようにお子様のムダ毛を心配して、家庭用脱毛器を購入する方も少なくありません。

そんな方々の多くが不安に思うのが、「成長期の子どもが家庭用脱毛器を使ってもOKか？」ということです。

結論から先にお伝えすると、「中学生以上のお子様なら、家庭用脱毛器を使ってもOK」です。

家庭用脱毛器は毛根にあるメラニン色素に反応して、ダメージを与えて毛の成長を止めるもの。ムダ毛の成長のみに作用するので、体全体の成長に影響はありません。

お客様の中には、お子様の中学や高校の合格祝い、あるいはお誕生日に購入される方も多いです。また、家庭脱毛器の最大照射回数は30万回以上なので、これを機にご自分とお子様で併用する方もたくさんいらっしゃいます。

キレイになりたいと思うのは、どの年齢でも同じ。お子様が家庭用脱毛器を使うときは、「機器がオススメする照射ペースやケア方法を守る」ことをお子様に伝えましょう。

家庭用脱毛器についてサロンオーナーである私が思うこと

 

私は「脱毛は、もっと手軽にできるようになるべき！」と思っています。

ムダ毛の処理や悩みから解放されたいという方が多くいる一方で、お店での脱毛は、高額でかつ予約を取りづらいところが多いです。また、お店に入るときに、人目を気にしてしまう方も多くいらっしゃいます。

家庭用脱毛器なら、お店よりも手ごろな値段で、予約や人の目を気にすることなく気軽に脱毛できます。機器によっては、個人差はありますが、4回の施術で効果を実感できるものもあるほど。

私は「家庭用脱毛器をスキンケアの感覚で使ってほしい」と思っています。定期的に行うフェイスパックやトリートメントと同じ感覚です。

自分の肌が理想の肌に近づいていくのは、本当に楽しくて、女性であることを実感させてくれます。もちろん男性でも、毎朝鏡を見るのが楽しくなり、その日の活力が全然違ってきますよ。

私の周りにも、家庭用脱毛器を使うことによって、自分に自信を取り戻した方や、メイクやファッションに興味を持ち始めた方など、多くの方が変わっていきました。

ぜひ、あなたも家庭用脱毛器を使って、新しい自分を手に入れてみませんか？

【要点まとめ】家庭用脱毛器を使った永久脱毛について

 

ここまで家庭用脱毛器の永久脱毛について、次の4つについてお伝えしました。

• ・皮膚医学会での永久脱毛の定義は「3回の照射後に半年期間をあけた状態で2/3以上の毛が減っている状態」であること
• ・家庭用脱毛器は業務用の脱毛器よりも出力が抑えられています。そのため、ムダ毛を無くすためには、長期的な使用が必要です
• ・市販の家庭用脱毛器にはさまざまな特徴があります。そのため、購入する際は自分に合った脱毛器を選ぶことが大切です
• ・効果を実感したい方は、家庭用脱毛器とお店の脱毛を併用してもOK。その場合は、肌への負担も増えるので、こまめなケアが必要です
• ・家庭用脱毛器は中学生以上のお子様にも使えます。そのときは取扱説明書に記載されている、正しい使い方とケア方法を守るようにしましょう

 

「家庭用脱毛器で永久脱毛はできる？」でもお伝えしたとおり、家庭用脱毛器で短期間に永久脱毛することは難しいです。

けれども、家庭用脱毛器の最大のメリットは、お店よりも手軽に脱毛ができること。予約を取ってお店に行く必要がないので、スキンケアと同じ感覚で脱毛できるのです。

まずは家庭用脱毛器でムダ毛のない美肌を目指してみませんか？

当店（グランディール）では家庭用脱毛器の代理販売も行っています。詳しくお知りになりたい方はこちらへ。